(五十音順)
アヴニ地方
幻夢界の東の果て。四柱の力がほとんど届いておらず、土地は枯れ、空は常に暗雲で覆われている。降魔と毒ガス地域が非常に多い。
アストフィジア、セイジェスト、パーチリム、カース、ベルロードの五つの国があり、戦争が絶えない。
アスエネルギー
人間界出身の者がもつエネルギー。幻夢界のエネルギー(ぺルタエネルギー)とは種類が異なる。人間界出身の者でも幻夢界のエネルギーを利用することはできるが、自身から生成されるエネルギーはアスエネルギーである。
種類の違うエネルギーは幻夢界の者からすると珍味であり、狙われやすい体質となってしまう。
エネルギー
妖力、魔力、霊力、マナなど様々な呼び方をされるが、全て同じエネルギーである。炎、然、水、地、風、光、闇の七つの属性がある。
幻夢界のペルタエネルギーと、人間界のアスエネルギーは別の種類である。
基礎世界
分離世界が生まれる元となる世界。地球が基礎世界で、幻夢界は地球の分離世界である。基礎世界の思いや信仰、概念などが形を持ち、分離世界として生まれることがある。
基礎世界が滅ぶと分離世界も滅ぶが、分離世界が滅んでも基礎世界には影響がない。基礎世界と分離世界は基本的には干渉し合えない。
界門
幻夢界と人間界を行き来できるゲート。
人間界側の妖怪が、己の存在を保つため、幻夢界へ避難する目的で使われる。人間界に住む妖怪や、特殊能力を持つ人間を除き、普通の人間や動物からは、基本的に干渉できないようになっている。時間帯やオカルト的な条件が重なり、稀に人間が迷い込んで神隠し状態になることも。
幻夢界側の妖怪が人間界へ行くのは禁忌とされており、人間界とその他の分離世界の崩壊に繋がる危険がある。幻夢界側の界門の入り口は厳重に管理されている。
旧型種
信仰や恐怖、自然的な条件によって生まれた妖怪。親が存在しない。環境や精神による影響を受けやすく、場合によっては存在を保てなくなる。その分強い妖力や固有能力を持つ者が多い。一定以上の妖力や信仰などの条件を満たすと、昇華態になることができる。
幻夢界
人間界を基礎世界とした分離世界の一つ。幻想や非現実が集まる場所。四柱の創造神によって創られた世界。妖怪や魔物、幽霊などの人ならざる者が住む。(基本的に妖怪とまとめて呼ばれることが多い)
土地は人間界と比べ物にならないほど大きく、惑星の人間界と違って、平面な世界。四柱ですら世界の端を知らない程広い。四柱のエネルギーが届く限り、幻夢界は無限に広くなることが可能。アヴニが東の果てであったが、守護神が誕生したことにより、アヴニより東にも幻夢界が広がった。
分離世界の代償として、降魔や毒ガス地域というバグ的存在が発生しており、四柱でも完全に消し去ることはできない。また、四柱と幻夢界はリンクしており、どちらかが弱ったりエネルギーバランスが崩れると、幻夢界は崩壊へ向かう。
一年は千日となっており、一月は五十日。
- 春→溶間、覚間、彩間、緑間、湿間
- 夏→騒間、熱間、烈間、猛間、残間
- 秋→熟間、乱間、紅間、落間、眠間
- 冬→冷間、雪間、終間、初間、寒間
気候の特徴がない地域は、基本的に四季が存在する。気候は東西南北に影響されることがない。そのため、『年中夏の地域のすぐ隣に、年中雪原の地域』や『沼地の隣に砂漠』など、特徴的な場所も存在する。
降天族
毒ガス地域で生息することが可能な種族。ほとんど見かけることはなく、謎に包まれている。毒ガス地域に生息していることから、降魔から生み出された存在だと考えられている。頭上に紫の輪を浮かべている。
降魔
幻夢界のバグ的存。見た目や生態も謎が多い。魔物のような獣で、有色の毒ガスを生成する。幻夢界の毒ガス地域は降魔によるもので、降魔一匹で数百キロの範囲を毒ガスで満たすこともある。降魔が大きく移動すると、毒ガス地域も移動する。急に住処を脅かされたり、毒ガスが晴れて別地域と行き来可能になることもある。
降魔の毒ガスはあらゆる生命、妖力をもつ者を蝕み、死に追いやる。しかし、植物のみ例外で、毒ガス地域にも緑は生い茂っている。
降魔に傷をつけられると、毒のせいで回復がしにくくなる。傷が塞がっても、跡が必ず残る。降魔を多く退治したとしても、別個体が自然発生で生まれてしまうため、全滅させることは不可能。彼らの目的は不明。
広緑地四大勢力
虹の森、遺跡森、ノーブルパレス、紅葉岳、それぞれの集団組織のこと。紅葉岳は広緑地ではないが、一緒にされている。堕落族に対抗するために協力関係にあるが、虹の森と遺跡森だけが行動的。
- 虹の森連盟…虹の森北部、南部、鬼の里、炎神と緑神など、多くの勢力が所属している。虹の森で争いをなくし、協力し合うことを目的としている。代表の氷璃と鬼の里の一部が活発的で、他は緊急時以外は何もしていない。メンバーは1番多い。
- 遺跡森同盟…命火の砦、巻雲神社、幽霊寺などが手を組んだ組織。煌希中心に、弱者を救うことを目的としている。
- 妖蝙蝠軍…ノーブルパレスのスノーク率いる戦闘部隊。ほとんどスノークの意思で動く。それなりの利益がなければ協力的にならない。
- 紅葉岳戦闘部隊…戦闘部隊だが一応外交目的としてリンがトップになっている。しかし、裏で大天狗が権力を握っているため、非協力的で条件が厳しい。
サルザン地方
ノジア地方の南西にある地域。ドラゴンが多く、国や砂漠、海など、支配域を持つドラゴンも多い。他の種族は森や辺境に多い。
守護神
地域ごとにエネルギーを管理するために生まれた存在。幻夢界に満ちる創造神のエネルギーを扱うのであり、自身でエネルギーを生み出すことはできない。エネルギーを循環させ、滞留や枯渇を防ぐ役割がある。エネルギーバランスが崩れると、災害や降魔を呼び寄せやすくなる。
元は守護神のいない場所で、エネルギーの滞留により生まれた。最初に誕生したのはエスシのネル。想起地底の守護神のみ、四柱によって生み出されている。
昇華態
強大な力を持つ異形の総称。一定以上の妖力や信仰を持つ旧型妖怪が昇華態になることができる。四柱の真の姿も昇華態。
あまりにも強力なため、個体数は少ない。大抵が巨大な異形の姿をしている。
新型種
- 親の肉体関係によって生まれた妖怪。両親が必ず存在する。妖力は旧型妖怪に劣ることが多いが、信仰や精神の揺らぎの影響をほとんど受けずに生きれる。少量の食事か、妖力の摂取が必要。
聖域
幻夢界にいつくか存在する保護区域。巨大なエネルギーや分霊宝珠など、重要な何かが眠る場所。必ず番人がおり、部外者が立ち入らないように管理されている。
聖都崩壊事件
ネル自身のエネルギーの枯渇により、ネルがエスシのエネルギーを大量に取り込んで、回復のために消費してしまった。それにより聖都を中心にエネルギーバランスが崩れ、災害と降魔を呼び寄せてしまった事件。混乱に乗じて堕落族も暴れていた。四柱にも大ダメージで、幻夢界の維持のためにしばらく姿を消した。
異界送りによると、ほとんどの幻夢界はこの事件によって崩壊を迎えるらしい。
聖流界
人間界を基礎世界とする分離世界の一つ。聖なる信仰や思想が集まる場所。神や天使が多い。
セーゴ地方
エスシの南にある地域。エスシと隣り合っているが、崖壁のウォールステップと毒ガス地域のせいで、行き来できる場所は一箇所しかない。
地域は北部、東部、南部、西部で分けて呼ばれている。
想起地底
人間界に生み出された異界を、幻夢界の地下に移動させた場所。一応幻夢界の一部となったが、入り口が幻夢界にあるだけで、想起地底自体は幻夢界でも人間界でもない、特殊な異空間。ただし、四柱の恩恵を受けたため、徐々に土地が広がり、第二の幻夢界と呼ぶに相応しいものになりつつある。
幻夢界の地下にあるが、想起地底には空があり、日も月も昇る。想起地底への入り口も守護神エウメビによって管理されており、一般人は行き来できない。
創造神
幻夢界を創った炎神、緑神、空神、海神の四柱。幻夢界が存在する限り、殺すことのできない無敵の存在。四柱が死ぬ時が幻夢界の終わる時。
堕落族
幻夢界を破壊することが目的の種族。創る創造神の対として、破滅の存在が生まれた。非常に強力な力を持っており、数えきれないほどの命を食らって、己の養分にしている。
恐怖や絶望などから生まれる負のエネルギーを好み、それによって力を上昇させる。常に世間から恐れられているため、堕落族の勢力が落ちることはないと考えられる。
七百年前に、最初の堕落族である堕天霊が天神と対消滅し、現在の堕落族は九体(鈴葉除く)。堕落族のトップは昇華態の堕天龍となっている。
毒ガス地域
降魔が生成する毒により汚染された地域。紫色の有色ガスで、危険地帯は目視できる。どんな妖怪も、肉体を持たない霊でも、創造神ですら毒ガスを無効にする事はできない。少量吸い込むだけでも生死を彷徨う程の威力である。
多少の風では流れる事はなく、同じ場所に滞留している。降魔の移動で毒ガス地域も移動するため、まれに既存の地域が侵されたり、新たに地域が開ける時もある。
生物や妖怪、霊などは毒の影響を受けるが、植物には何の影響も与えない。土地の浄化のためと考える者もいるが、詳しい事はわかっていない。
人間界
現代の地球のこと。幻夢界やその他の概念世界の元となる基礎世界。
稀に特別な力を持つ人間が生まれる。力の弱い妖怪や神もわずかに存在する。それらは界門から幻夢界へ行き来ができる。ただし、人間界のエネルギー(アスエネルギー)を持つものは、幻夢界で狙われやすい。
能力
固有の特殊能力。種族的な能力も存在する。基本的にどの能力もエネルギーを消費する。エネルギーを多く消費して発動するほど強く、応用も効く。生まれつき持っていることが多いが、後からの取得も可能。
能力がぶつかり合った場合、例えば『AをBに変える能力』と『AをCに変える能力』であれば、エネルギーの強い方の能力が実行される。
『相手を操る能力』であれば、相手の抵抗を能力のエネルギーが上回った場合、その能力が発動する。
ノジア地方
エスシの西にある大陸。中央を縦断する山脈によって、東部と西部に分かれている。東部では国や種族による集団の領土争いが頻発している。西部は魔物やダンジョンが多く、冒険者ギルドが存在する。
白暁
魔宮界の悪魔によって作られた集団。幻夢界を乗っ取り、四柱なしで存在できる世界を作ろうとしている。構成員はほとんど幻夢界の者で、一般団員は白いローブを身につけ、白の魔術師と呼ばれている。
分離世界
幻夢界、聖流界、魔宮界、緑然界のこと。基礎世界の人間界(地球)から生まれた世界で、実態を持たないが存在はしている世界。
分霊宝珠
エネルギーを多く蓄えた虹色の宝珠。広範囲のエネルギーを吸収し、バランスよく還元していく。小規模な守護神のような物。
数が少なすぎるため、どのようにしてできたのか、どこにあるのかなど、多くのことが分かっていない。
並行世界
パラレルワールド。異界送りによると、誰かの『もしも』という想像から生まれるらしい。生まれた並行世界は『もしも』に沿うように過去も生まれ、独自の未来を進んでいく。
魔宮界
人間界を基礎世界とした分離世界の一つ。悪魔的な信仰や思想が集まる場所。悪魔や霊が多い。
ミストロード
毒ガス地域の毒ガスを風で薄めた道。非常に強力な風を送り続ける必要がある。毒ガスが薄まるといっても、なくなったわけではなく、通り抜けるまでに死に至ることがほとんど。生き残っても深刻なダメージを負うだろう。
ユニライズ
堕落族殲滅組織。偽神と呼ばれる神によって構成された組織で、多くが謎に包まれている。堕落族を倒すため、数多の世界で実験している。善意からの行動ではなく、犠牲を厭わない野心で動いている。
本来の目的は偽神が創造神に成り代わることで、その過程に堕落族の殲滅がある。
妖鉱石
属性エネルギーを宿した塊。炎、然、水、地、風、光、闇の七属性がある。生成方法は二つある。
一つは自然にエネルギーが滞留して生成される。太陽光がよく当たる場所では炎や光、森や水辺では然や水、地など。
もう一つは、妖怪が自らの力を妖鉱石に変換することによって生成される。妖怪自身のエネルギーを消費して、自分と同じ属性の妖鉱石を作れる。消費エネルギーは多く、大妖怪でも拳大の大きさの妖鉱石を作ると、一日中動けなくなる。
用途は様々で、戦闘にも日常生活にも役立つ。妖鉱石に自身のエネルギーを注ぐことで、妖鉱石の特性を発動させられる。通貨として使われることもしばしば。大きな物程価値が高い。以下使用例。
- 妖鉱石のエネルギーを吸収し、自身のエネルギーを補充、強化する。または、妖鉱石に自身のエネルギーを補充し、ストックさせる。(自身と同属性のみ)
- 炎の妖鉱石を使い、熱源を生み出す。暖房、調理などに使われることが多い。
- 然の妖鉱石を使い、生命力を強化させる。植物の成長を促す、傷の再生などに使われる。
- 水の妖鉱石で水を出現させる。飲み水、氷の生成などが可能。
- 地の妖鉱石を使い、物質の強化を行う。武器の硬度を上げたり、建築に使われることが多い。岩や土に変換させることも可能。
- 風の妖鉱石を使い、空気を浄化する。風を起こしたり、汚染された空気を取り替えることができる。
- 光の妖鉱石を使い、光源にする。強い光を発したり、電気として使われることもある。
- 闇の妖鉱石を使い、影に潜む。影を生み出したり、煙幕、ステルスなどの護身用アイテムに使われることが多い。
- 複数組み合わせて使うことも可能。水と風の妖鉱石で雨雲を作る、炎と然の妖鉱石で火に燃料を注ぐ、地と闇で隠し部屋を作る、など。
- 各属性の妖鉱石を使い、簡単な属性術、魔法を使用することができる。(自身と別属性可能)
妖鉱結晶
特殊能力を持った妖鉱石。自身で生成することは不可能(能力による例外あり)。自然生成されることもほとんどなく、相当貴重な物。
妖鉱結晶と相性が良ければ、取り込んで特殊能力を身につけることもできる。上手く融合できなければ、身を滅ぼすことになる。
緑然界
人間界を基礎世界とした分離世界の一つ。自然やエネルギーが集まる場所。妖精や小動物が多い。