泉光里緒瀬

泉光里緒瀬(せんこう りおせ)
種族:妖獣
身長:155㎝
年齢:約150歳
能力:光を操る
出身地:野老屋の森
臆病で人見知りだが、慣れた相手にはグイグイ来る。霊羽のことを好いており、霊羽のためなら争いを起こす程。戦闘も大胆で、能力を使ってレーザーをぶっ放す。普段は非常に温厚な性格。
野老屋の森と虹の森の境目に住んでいる。近くに甘い果実が実る場所があるが、競争率が高いため、住処で果実や野菜を育てている。
能力
・光を操る
周囲の光を操ることができる。自分で光を生み出すことはできない。光を集めてレーザーを放ったり、目眩しなどに使われる。月や星の明かりを集めて、手元を照らすことも可能。相手の周りから光を奪うこともできる。
光のない真っ暗闇や、新月の夜は相当弱体化する。
戦闘時
遠距離、妖術タイプ
光のレーザー、妖弾を発射する。能力を使うのに妖力は消費するが、明るい場所では攻撃元となる光がほぼ無限にあるため、長期戦もこなせる。
光を屈折させて錯覚を見せたり、シールドを生成して攻撃を防ぐ。接近戦に弱いが、0距離からレーザーを放たれないよう注意が必要。

過去

 妖獣でも魔物でもない普通の兎だった。捕食者に追われる毎日で、生き延びるのに精一杯だった。動物的な本能のみで生きていたため、現在は当時の記憶がほとんどない。

 

続き  ある日、水溜りだと思って飲んだ水が、濃い妖力を宿した水だった。数口飲むと身体が変化し始め、人型の妖獣になった。思考や知識、言葉が脳内に流れ込み、体内で妖力が渦巻くのに混乱する。少しして現状を理解し、新たな身体で生きていくことを決意した。
 力や言葉を手に入れたが、動物の本能は残ったままで、人型の妖怪を見ても怯えて逃げていた。かつてほど素早く小回りが効かないので、妖術の使い方にも熱心になった。  光属性に適性があると分かり、周囲の光を利用して攻撃や目眩しをできるようになった。
 妖獣になって長い年月がすぎた。誰とも話さず、一人で虹の森と野老屋の森を行き来する生活をしていた。  現在より約五十年前、たまたま虹の森で氷璃と遭遇する。逃げる前に声をかけられ、初めてまともな会話を交わした。その後、氷璃周辺の妖怪と知り合い、友好関係が築かれていった。同時に、エナ達イタズラっ子に絡まれることにもなった。
 とある夏の夜、住処から少し離れた場所で、何者かが暴れる音がした。木々が薙ぎ倒され、岩が砕かれる音だ。逃げるべきだが、少しだけと様子を見に行ってみた。そこには、赤い槍を持って怒り狂っている獣天狗がいた。音の正体だけ確認して、見つからないようにすぐに住処へ戻った。  翌朝、森は静かになっていた。昨日の獣天狗はどうなっただろうと思い、再び現場へ向かう。折れた木の根元にもたれかかった獣天狗を見つけ、しばらく観察する。妖力を使い果たしたのか、ぐったりして眠っているようだ。  普段なら知らない人に、特に暴れていた人に声をかけるなどあり得ないが、なぜか獣天狗に恐る恐る近づいていた。大丈夫か声をかけると、獣天狗は目を開け、興味なさそうにまぶたを閉じた。  一度住処に帰り、果物を抱えて獣天狗の元へ戻ってきた。元気付けさそうと果物を渡し、何があったのか獣天狗、霊羽の話を聞く。事情を知り、霊羽の姉探しを手伝うと申し出た。  この胸の高鳴りは、きっと慣れないことをして緊張しているだけ……。
関連キャラクター
紅河霊羽…大好き
エナ…イタズラやめて
神宮氷璃…お世話になっている